今年も鈴鹿グラチャンの季節がやって参りました。日本各地、15ヶ所のサーキットでシリーズ戦を勝ち抜いたライダーが鈴鹿に集います。昨年が初開催、今回は2回目の開催となりますが、シーズン途中からこのクラスの雰囲気が変わってきておりますね!若者の登竜門とでも言いましょうか?元気の良い勢いのある少年ライダーが各地で上位ランクされております。また、元気なおじさんライダーも負けじと頑張っておられます。鈴鹿ツインでギリギリ参戦権を得たカンゴ。いざ出陣!! と言う訳で、木曜日の仕事を終えて高速に飛び乗る…前に忘れ物に気付きましたが、取りに戻るのがイヤなので『レーシングチェーン』は諦める事に。小谷パーキングエリアのアンデルセンを目指します…が、週末じゃないせいか、既にお目当てのパンがありません!陳列棚もカラッポです。ガビーン。なんとか朝食のサンドイッチは確保できました。そんなこんなで0時過ぎに鈴鹿インターを降り一路パドックを目指す…のは後にして平田駅辺りで到着の乾杯です。いやー今回はハンドルキーパーのいまにしぇん。が居るので寂しくありません。ほろ酔い気分で21番ピットにカンゴ毎搬入してもらいます。GO~! 21番ピットにポツーン... 金曜日朝、夕方の走行まで待ち時間。さて何をして過ごしましょうか?とりあえずミックにカジられたゼッケンベースをベターっと貼ります。職人技は持ち合わせていないのでシワシワです。シワの空気抵抗が心配ですが24番をペターンと貼ったら気にしない事に。スプロケはどうしましょうか?去年の実績が15-37です。とりあえず同じ所から始めましょう。遊園地を散策したらバスに乗車、コースをチェックします。特に去年と変化はなさそうです。 美味しくなかったYO スプロケ交換はかなりメンドクサイ! 午後3時過ぎ、いよいよ練習走行開始です。コースインゲートに結構な台数のCBRが並びますが、コースインした途端にバラけます。皆どこ行った?去年もこんな感じだったな…。去年ほど寒くはないけど、風の影響がソコソコあります。1コーナーからS字、ダンロップにデグナー。全部怖いです。130Rなんか何の切っ掛けも見えません。攻めると言うより慣れる事から始めなきゃ…2分54秒でコースをツーリング。CBRドリームカップはワンメイク。マシン差は殆どありません。感覚的に47秒を切る位でレーシング走行でしょうか。47秒以降は普通にツーリングです。普段CBRで130キロ以上のスピード域を体験しないのでツーリング域でも恐怖心があります。5速全開でS字を登る!と言う事が出来ません。コケたら痛そうだしバイクが壊れそうだし。色々考えて『楽しむ』事が出来ません。ま、最終的にはスピードにも目が慣れてきて楽しくなるのは去年実践済みなので、慣れるのを待つだけです。 さて、練習が終わったらトオルちゃんのトランポに乗って名阪国道で西へ戻りましょう♪毎度おなじみ針テラス&針こま!!焼肉レストラン針こまは16時~21時の営業。火曜日がお休みとなっております。今回が針こまデビューとなるユウユ。ハラミ、ミノサンド、塩タン等々の旨さに泣いておりました。焼肉の本髄を知ってしまったユウユ。それが幸か不幸かは知る由もありません... ユウユのタンは要りません...。 土曜日。今日は午前中に練習走行が1本あって午後に予選となります。途中車検もあるのでバタバタとした1日になりそう。寒さと風は昨日と変わらず、向かい風を考慮して15-38とファイナル変更。これなら5速でS字を登って行けるかも知れない。当面の目標は50秒切り。無駄な力みさえ抜ければ届く範囲だと思うのだが…。 次期モデルのデザインには自信があるようです。 午前9時過ぎコースイン。まずはS字、ここだけで2秒くらいロスしていると思われる。左から右へと連続するコーナー。上下のアップダウンもあってラインが定まらない。他のマシンはかなりバンクしているように見えるが…24号車は膝さえ擦らない。逆バンクでフロントが頼りなくダンロップコーナーではアウト側のグラベルが気になりスピードが乗らない。デグナーで1秒ロス。ヘアピンからシケインまで1秒ロス。スプーンで1秒。130Rはなんとかなりそうだ。最終シケインで1秒ロス。2分53秒でトータル6秒ロス。やっぱ47秒台がそこにある。ピットの前からデグナー先の立体交差まで1分10秒くらい。とりあえずこの位置まで3秒の短縮がノルマだな。後半は後で考えよう。25分の走行が終わってチェッカーフラッグを受ける。そのままクールダウンラップ。身体を起こして何の気なしにS字を通過してデグナーへ。イエローフラッグレベルの走行と思いきや!?立体交差下で1分10秒の表示????なぬ!?これは衝撃の事実。頑張りが何一つ実ってない事が分かった瞬間…で、どうする!? 車検を受けながら予選への対策を考える。マシンの仕様変更は特に無し。立体交差下まで落ち着いて走っても1分10秒なら?今まで恐怖と対面して頑張った事が無意味なら?とりあえず身体を起こしてゆっくり走ろう。そしてクールダウンラップよりちょっと速い速度で走ってみよう。後半も同様か?スプーン辺りも同じようにしてみようか…。 15時過ぎの予選。最後尾からコースイン。コース幅全体が見渡せるような姿勢でS字を登る。この感じからちょっとづつ速度を上げて行こう。この段階でデグナーへの進入速度が少し上がっているようだが、進入の切っ掛けが取りずらいな。既に皆のペースが上がっているのか、ちょこちょこコースアウトしている車両も見える。ストレートに戻ってタイム計測開始! S字は5速、回転数が低くても我慢。3コーナー進入の速度を維持してダンロップまで登りきる。2コーナーの脱出速度が上がれば全体的にタイムアップになりそう。デグナー2個目の速度も大きく影響しそうだな…とりあえず徐々に上げて行くか。1周目は2分51秒台、いきなり2秒アップらかスタート。幸先良いぞ。タイムを50秒台まで上げて行った所でラップモニターが乱れ始めた。他の赤外線に反応しているようだ。先頭からタイムアタックを始めた車両にも追いつかれたか?結構な速度差で抜かれて行く。5秒の差をあからさまに見せつけられる。ヘアピン進入で後続車両の影がイン側に見えた!?挿しに来たか?ラインを開けて待ってみるも…?何も来ない。振り返ったら西日でスゲーー長い影がww。15分の予選時間。すぐにタイムアップとなると思ったが意外と長いな?しかしトップスピードは徐々に落ちてきている。タイムは上がっているのか?順位は何処まで食いこめているのか??? 予選終了。ピットへ帰還してタイムを確認。2分50.811秒/37位。おぉ~?想像以上に下位だな!?いや、50秒なら致し方なしか?。目標のレーシング走行指標の47秒でも30位以降…中段に潜り込むには此処から更に5秒短縮しなくてはならない。んが、まずはあと3秒拾う事を考えよう。とりあえず2コーナーの脱出速度だな。そしてデグ2の速度も、これだけで3秒はありそうだ。そこまで行けば次の課題が見えてくるだろう。43台中の37位…なんとかなると思ったが現実はこの位置。厳しい戦いになったが、これが今年のグラチャンなんだろう。予選30番手さえ45秒台と途方もない激戦となっている。さぁ明日は決勝レースだ。決勝までの時間をどうやって過ごすか。ライダー其々の夜が更ける… 日曜日。決勝の朝を迎える。しかしレースは午後3時以降で何もする事がない。普通ならレースに向けて各部セッティング変更とか作戦会議なんて感じなのかも知れないが。50秒じゃマシンにネガな部分なんて何一つない。時折ピットに訪れる人と談笑しながらのんびり過ごす。そこに、鈴鹿を知り尽くしているであろうレイステックの汐崎氏登場。パドックから連れ出して破天荒で昼食を共にする。昭和45年創業の伝統ある餃子をつまみながら鈴鹿の走り方を聞いてみる。お~なるほど…ふむふむ…そう言うことか。流石に美味いなこの餃子。 鈴鹿に戻ったら決勝前の出走前点検…チェックOK!!マシンを転がしながらピットに戻っていると蜂蜜レモンのクルーを発見。『どうですか?』と聞いてみると『どえれー緊張している』との事。ピットを覗いてみると、壁の一点を見つめたまま立ちつくすレモンの姿が。なかなかシュールな絵が見れたな。グリッドに着いたら弄りに行ってやろう。 さぁいよいよ決勝レースだ。コースインして13列目のアウト側にマシンを停める。先頭に居るであろう伊達悠太選手は霞んで見えない!?。振り返ると14列目が最後列、その一番端に蜂蜜レモンの姿が。うん、こっちは近いなw。トコトコ歩いてご挨拶。お互い前に行く事しか考えられない訳で『スリップを使い合って前に出ようや』と、ミニモト作戦を提案しておく。ウォーミングアップは路面温度を考慮して2周。グリーンフラッグを合図に本番さながらの加速をしていく蜂蜜レモン。まさかとは思うが、スタートと勘違いはしてないよね?なんだか心配になる。デグナー先のヘアピンでは止まり切れずに真っ直ぐ突っ切る蜂蜜レモン。とりあえず一旦落ち着こうやww。 再びグリッド整列。レッドシグナル点灯で前方40台のマシンが臨戦態勢に入る。凄い空気…スタート!!出遅れるマシンは1台も居ない。付近のマシンが自分のポジションを探りながら加速して行く。徐々にイン側へ移り1コーナーを内側から進入。そのまま集団の2コーナー。ここで引くとエライ事になるので自分のポジションを死守してクリア。目前には見慣れた黄色い車体の藤井選手。まだまだ混雑するS字、割って入られないように隙間を開けず追従していく。汐崎さんのアドバイスによってダンロップの恐怖心はほぼ無くなり前車に切られないように付いて行くのみ。バックストレートから130Rもクリア。前方はまだ集団となっており、この先のシケインで飛びこむチャンスがあるか?しかしイエローフラッグが見えているぞ?シケインの中で複数台転倒しているようだ。マシンとライダーがコースを塞いでいる。ん?下選手か?状況から赤旗も連想したが、自分たち後方集団が抜ければ救助が可能なのだろう。レースは続行。 藤井選手に着いて行ければ47秒台もあるかも知れない。しかし、デグナー辺りでちょっと離されるような?ここのスピードがキモらしい。藤井選手の前が詰まっているのか、スプーン辺りで距離を取り戻しバックストレートで前に出る…んが、その後交わされて徐々に距離が離れていってしまった。後ろは?何台か居る気配はあるが…デグナーで射して来たのは蜂蜜レモン!!?よし来たな!ミニモト作戦発動で藤井選手を追うぞ!! バックストレート。スリップから横に並んで意思疎通を図ってみるが…?蜂蜜レモンは前を見据えたままピクリともしない。あれ?え~~と困ったな。S字はワシに任せてくれんかの?5速の速度域では蜂蜜レモンに追い付いてしまうが、かと言ってここで抜くような技量は持ち合わせていない。仕方なく4速で追従するハメに。途中、130Rで前に出てみるが、直後のシケインで突っ込み勝負?あれ?どうやら作戦は却下で、ワシは敵と認識されたらしい。まぁよい、とりあえず前に出て…前に出て…出れね~~(+o+)。気が付けば広い鈴鹿サーキットに蜂蜜レモンと二人きり。う~~~ん…まぁいっかぁ。 ファイナルラップ。せめて最後の最後で前に出てやろうと距離を調整。バックストレートで並びかけるも前に出る事が出来ない。そのまま130Rをクリア。シケイン勝負の素振りを見せてみよう。蜂蜜レモンも最後の勝負。奥深くからのブレーキングで若干止まり切れてない様子。チャーンス!!コンパクトに回ってシケイン立ち上がりから並びかけて行く…いけるか?…どうだ!? んが~~!!0.05秒届かず。っておいレモン!!そのまま加速していく蜂蜜レモン。おまえチェッカーの位置知らんじゃろ~~~!!!!あっちの線はスタートラインじゃ~ww 決勝結果:32位 ホームコース無し、ロードコース経験無しでシーズンを過ごした結果。ラップタイムもレースタイムも去年と変わらず。まぁ当然っちゃ当然なのかも知れない。シーズン終盤にはレギュレーション云々で混乱もあったこのクラス。コンマ1秒を争う加熱したクラスになってしまったようだがソレはソレ。来年、新たに参戦してくる若者に加えて腕に覚えのある熟練ライダーの賑やかしも増加しそう。ドリームカップ3年目となる来シーズンも期待が持てそうで、このまま蚊帳の外に追いやられる訳には参りません…何か対策が必要ですね。 さて、今シーズンのCBRカップはこれでおしまい。シーズン途中に気負ってしまう場面もありましたが、よくよく考えてみると過去も今もこれからも、しがらみもなく無く自由気ままに遠征を愉しむ事を最優先とするだけ、ノーリスク・ハイリターンを夢見てこの課題にも向き合って参ります。 あらためまして、本件に関わった皆さまのご協力に感謝します。ありがとうございました。 |
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