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CBR250R HRC Trophy GrandChampionship 2012

2012/12/09 19:49 に 絶頂男爵 が投稿   [ 2012/12/13 1:36 に更新しました ]
全国15ヶ所で開催されるCBRカップから上位3名を選抜して鈴鹿に集結。45名で戦うチャンピオン決定戦!!言う処のグラチャンに行って参りました。いや~結論から言っておくと!?こりゃ楽しいね!!めっちゃ楽しい。CBR買って良かった。まだローン残ってるけどw。鈴鹿はモータースポーツの聖地って言われてるけど、なるほど・・・ってな感じ。あの感覚は鈴鹿でしか味わえないのかも知れない。


それでは3日間のレース展開を回想してみよう・・・



金曜日、特別スポーツ走行

木曜の夜に広島を出て5時間半で鈴鹿入り。距離にして430キロくらい?近い。近過ぎる?岡山国際サーキットに行くより近くに感じる。なにもかも近代的な鈴鹿サーキットのピットにマシンを搬入。タカタの最終戦から車に積みっぱなしだったので、鈴鹿を走るにはファイナルの変更をしなければ・・・

あまりにも広いピットに独り。泣きそうなほど寂しいけど今作業しておかないと、朝から忙しいので渋々始める。さて、ファイナルはなんぼにするかね?事前情報では15-36か15-38ってな話。どー計算しても5速仕様?6速に入るとは思えない・・・まぁ今まで計算どーりになった事はないんだけど。ここまで運転しながら考えた結果は15-37で様子を見る事にww。


ひ、ひろい!!

100Vと200Vの電源とLANと電話にモニタ用?

エアーは何故か高い所にあります。


ちょろっと仮眠して走行前ブリーフィングやら先導走行やら朝からバタバタ。どこかで見たようなイケメンの伊藤真一選手も一般に混ざって準備中。しかしオーラがハンパ無いね?鈴鹿は庭ですけど?ってなくらい安定感があります。

さて、午後イチで30分間の練習走行開始。結構な台数が居たはずなんだけど、1周5キロ以上のコースなのでポツンと独りきりになる事も。ミニバイクで何度か走った事はありますが、250ccクラスでの走行はお初。のっけからコケて壊す訳には行かないので慎重に・・・


コースコンディションは?とにかく寒いのと空は明るいものの小雨がスクリーンを濡らす。路面温度は極低温、西からの強風でマシンが振られる。コースコンディションの恐怖心?それと共にスピードの恐怖心で何がなにやら??感覚的にヘアピンとシケイン以外は全開ってな感じだけど、何も実践できず。マシンと身体が一体にならないのでリズムもへったくれもない。シケインでコースアウトして心が折れる。


こりゃ駄目だ。


とりあえずスピードに慣れないと何もできない。比較的風の影響の薄そうな130R一点に絞って練習してみる事に。当初、恐怖心に負けてブレーキしたり5速にシフトダウンしたりで140キロ台だったスピードが6速ビビりで155キロまで改善。まだまだ無駄な動作で邪魔はしているがちょっとづつ慣れて行くしかない。ちなみに速度はメーター読みで実際の速度は不明。とりあえずの指標にはなる。


30分の拷問のような練習走行が終わる。タイムは2分57秒台をベースに55秒がベスト・・・。鈴鹿に来るまでに走行動画を色々と参考にしたけれど、さくっと50秒を切って話はそれからだぜ!!なんて思ってたんだけどなぁ。アマ甘だったか・・・


全開走行がこんなに怖いとは思ってもみなかった。この恐怖心が短時間で克服できるとは思えない。1周回って怖くないのはストレートとピットロードくらいww


風がなければ・・・寒くなければ・・・


そうは言っても皆条件は一緒だし、この状況でも皆速く走る訳で・・・


どうしよう。。。


こうしよう。(針こま)


土曜日、練習走行と予選


タイムスケジュールには何も書いてなかったので今日の練習走行は無料だと思ってた。したら5千円だってよ!?おい鈴鹿!!安いじゃないかw。いや、高いのかな?まぁええわ。無料だと思ってたぶんガッカリ感はあるけれど、岡山国際なんてライセンスが無いとまったく走れないからね。ヨシとしましょう。


ステッカーが増えました。


昼ごろの走行ではあるけれど、コンディションは昨日より悪化してるんじゃなかろうか?気温は更に低く。風は更に強くなっている。走行に関する情報が方々から入ってくる。なんと!?1コーナーは6速全開らしい。2コーナーは2つ落として4速、S字は5速で?。う~ん、S字の5速は相当危険度が高そう。高い速度と薄いトラクションでスリップダウンの餌食になりそう。ここはロスを覚悟で4速だな。今日はこの辺を重点的に練習してみよう・・・


まずは車検。45台ともなると長蛇の列です。


音量検査もします。5500回転の何デシベル?


今日の練習走行が初走行の人も居るはず、なのに皆速そうに見える。怖がってるのはワシだけだろうか?チャンピオンになりたいなんて思った事もないし、勝ち負けに拘っても無い。楽しければいいと思ってたけれど、怖くて全然楽しくない。この練習走行で何か変わるだろうか??


色とりどりのCBRが次々とコースイン。風に煽られながらヘロヘロと走っているとヘアピン進入でズバッ!!と伊藤選手に抜かれた。伊藤選手の後ろ姿は迷いも無く安定している。まぁ流石だわな。伊藤選手を追うように何台かのマシンが追従していく。よし、130Rと1コーナー、そしてS字を練習してみるか。


風の影響が少ない130Rは徐々にスピードを上げて行く。1コーナーは最高速域からの進入なので5速にしたり6速でブレーキしたりでスピードに慣れる事に。しかしS字はもろに風の影響を受けラインが定まらず。コース上を落ち葉が流れてきたと思ったら風の壁にぶち当たる感じで飛ばされそうになる。こ、怖い。


途中、レースをリードするであろう一団がグループになって走行しているシーンを目撃。風をもろともせず果敢に攻めている感じ。バンク角も深いなぁ・・・別次元だろうか??


25分の練習走行が終わる。タイムは57秒台。昨日より悪いが130Rの速度域は上がってきているし改善点も見られる。あとは・・・恐怖心をどうにかしないと。



ピットへ戻って他のクラスの予選走行を観ていると、トップスピードは280キロ近くも出ているクラスもある。更にコースレコードを記録しているクラスさえ。この天候で?なぜ・・・風は関係ないのか?


よくよく考えると・・・200キロオーバーで走ってりゃ無風状態でさえ凄い風を自ら作ってる訳で?少々風が強いってったって誤差の範囲か?たぶん、風を突き破って走ってるんだろう。って事は?ビビって走るCBRは風に押し戻されているだけか?もっと速度を上げ、カウルに潜り込み、風を突っ切るしかない!?風なんて気にしてる場合じゃねーのかも・・・




予選開始

ダンロップから支給された特典の新品タイヤを履いて予選開始。コースインは後方から。追いつく車両があればスリップを貰いつつタイムを削る作戦。風は相変わらずか?まぁいい。風を突き破る気持ちで行ってみよう。これまで2本の練習走行を走ってスピードにも若干慣れたか?風に対する気持ちも割り切ったので序盤からペースは悪くない。ヘアピン後のシケインを『いちにっさん!!』でクリアしようと思ったら『に』で躓いたw。コースアウトはご愛嬌で仕切り直し。ミニバイクの様なミリ単位でロスを削って行く走りには程遠いが、各コーナーで恐怖心に負ける事無くチャレンジできる段階になってきた。130Rも160キロを超えて縦Gを感じる程のスピード域に。なんか・・・楽しくなってきたぞ?


予選終盤、太陽が陰り小雨がパラリと来たのでこれ以上のタイムアップは無しか?周囲に車両も居ないので早めにピットインして切り上げる事に。



予選結果、21位 2分52.434秒


50秒切りが1つの壁として、やっとスタートラインに立てた感じがした。ここからだな・・・


風呂に入って髭を剃ったのに。居酒屋で寝てたらもう生えてた


日曜日、決勝レース


今日は昼の決勝まで何も無し。朝の8時半から行われるGP3クラスの決勝レースを観戦しつつ気持ちの整理をしておく。これまで金曜日、土曜日と多数のCBRが転倒して大破していた。そのたびにメカニックやライダーがマシンをバラし部品を交換し、いつの間にか走行を再開。今日ピットに並ぶマシン達は臨戦態勢となって出番を待っている。鈴鹿では何でも揃うのか?それとも準備してきているのか?うむむ・・・

伊藤選手のマシンにはポットが装着されてます。


本日の鈴鹿は相変わらずの風、そして3日間でもっとも寒い日となって名阪国道は降雪により通行止めだとか?低温に配慮してかレース開始前のウォームアップラップは2周となっている。タイヤウォーマーで温めたとして・・・走れば走るほど冷えると思えるコンディションではあるが!?さてどーだろう。



マシンは3日間通して同じ仕様。ファイナルは15-37、空気圧は前後1.9bar、燃調はHRCが公開したマップで。ガソリンは4メモリで給油。準備は整ったな・・・しっかり暖機運転してから出走前点検。そしてピットロードにてタイヤを保温しつつコースインを待っているとガソリンメモリが3つになっていた。ありゃ!?少なかったか??今さら給油はできない・・・

ガソリンよりも気になる事がありました。



しばらくしてコースイン。1周回って22番グリッドに停車。331さん、テツヤ、いまにしぇん。に囲まれグリッドの雰囲気を満喫。前に20数台、後ろに20数台。天候と路面コンディションとマシンの状態に折り合いをつけつつどんな走りが出来るのか?全ては自分次第だ。2周のウォームアップラップが開始され、レースさながらのペースで走り抜ける。んが、ちょっとガソリンが心もとないのでペースは抑え目で。ヘアピン後のシケインでグラベルを走っている20号車の山田くん。なにやってるのかな?w



全車グリッドに整列。遠くからでも視認できるド派手なレッドシグナルが点灯してすぐさま消灯!!スタートだっ!反応は悪くない。スタート直後のアクシデントを避けるようにイン側へラインを振る。2コーナーで居場所を失い若干失速。S字に進入すると1本となった長蛇の列が出来ていた。さっそく転倒車か?前方で砂煙が上がる。ダンロップを越えるとマシンが広がりデグナーカーブが確認できない。前走車の動作に合わせるようにコーナーに進入。中盤を過ぎてスプーンカーブが見えてくると大きく弧を描くようにマシンが並んでいる。先頭はまだ先か?バックストレートから130R、最終シケインはマシンが一ヶ所に集中してもっとも危ない箇所か。接触を避けるように各マシンとの距離を慎重に測る。慎重過ぎて止まるほどの勢いw。やっと1周回って一呼吸。こりゃシンドイ・・・


しばらくすると、先頭から何番目から分からないが6~7台のグループになってきた。後ろとは若干距離がありそう。スプーンカーブの外から合流してくるマシンが1台。20号車の山田くんだ。いらっしゃいw。このグループの後方に付け暫く静観してみる。マシンのスピードにはそれほど差は感じないが、立ち上がりのパンチ力で劣勢か?ただし、コーナリング中の安定感には分がありそう。前に出れなくも無さそうだが・・・


20号車の山田くんは若干イライラモードか?コーナーで前に出るもスリップで飲み込まれこのグループから抜け出せないでいる。これが耐久レースならグループで協力しあってタイムを伸ばして行くのだが・・・スプリントだしねぇ。レースも中盤になってくると転倒車もチラホラ。最終シケインでは多重クラッシュでグラベルから1号車の鶴野選手が合流。いらっしゃいませw。


鶴野選手の走りを観察。流石にアベレージで3~4秒は速いのかな?隙間がなく躊躇するようなS字の登りでインに飛び込んでいく。もうゼブラとアスファルトのキワッキワッ!!すっげー!1号車はジワジワとグループの先頭まで行きホームストレートを下って行く。その先でまたしても砂煙が上がる。イエロー旗が!?6速全開で1コーナーに進入して行った1号車がフロントからダイブ!!170キロで滑走していくマシンとライダー。ぎゃ~~!!


レースも終盤。グループの先頭と後方では順位がえらい違う。S字でのオーバーテイクはちょっと無理?スプーンから130Rに切り替える。ヘアピンに突っ込む20号車の挙動が荒々しくなってきた。距離感を掴んだかな?こちらは後方から距離を調整し、スプーン進入からバックストレート。複数台のスリップストリームを使って130Rに飛び込む。わ~~~~~~!!!!!めっちゃ速い。めっちゃ速い。170キロに到達する勢いで最終シケインに突入していく。イン側からは20号車が突入。しかし?イエローフラッグが見えてるような??


右から白い20号車が突っ込んできたかと思ったらフロントから白煙を上げてダイブ!!路面に突っ伏した山田くんがマシンと共にグラベルへと消えて行く。あぁ・・・シケイン立ち上がりに2台の転倒車。慎重に回避して・・・ホームストレートへと・・・あら?もうチェッカー!?!?





決勝結果、15位



CBRのグランドチャンピオンシップ。2012年は15位との結果が残った。

CBRを買って好き勝手にコースを走る。遠征に行って美味いモノを喰う。グラチャンに行って雰囲気を満喫する。いや~楽しかった。鈴鹿なんて意気消沈する程の恐怖心。6速全開までの道のり。そしてここがゴール。1シーズン通して存分に遊べた。上を見れば?やるべきことは山ほどあるけれど、まぁボチボチで。。。。



今シーズン。絶頂に関わり合った皆さま。お疲れさまでした。また来年お会いしましょう~♪


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