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ライスポカップ中国シリーズ開幕戦

2011/03/15 23:56 に 絶頂男爵 が投稿   [ 2011/03/16 5:02 に更新しました ]
2011.3.13

酒は飲めども、震災の事を考えると熟睡はできない。心を痛めながらボンヤリと朝を迎える。
こんな状況でバイクに乗るも、集中度は50%くらい。まぁ、タイムが出る訳がないわな。
中途半端な気持ちでグリッドに並ぶ訳にはいかない、朝イチの公式練習から徐々に気持ちを切り替えていく。

マシンの仕様はNSR-miniフレームにAPEエンジン。CR-miniのキャブにZEROマフラーのシンプルなSP100仕様だ。
練習用のタイヤでコースイン。まだ気温も路面温度も低い状況。身体の準備運動程度に流していく。
タイムは41秒後半から中盤辺り。何処で1秒ロスしているのか!?何かが違うんだろうなぁ・・・

気温も上がってきたお昼前、新品タイヤを投入して10分の予選に挑む。気合いを入れてコースイン。
流石のグリップにマシンは安定。ラフなアクセルワークにも踏ん張ってくれる。集中度は80%に。
パワーの伝わりとマシンの振りがシンクロしてきて40秒台に突入。久々の集中度にクラクラしてきた。
もうちょっとタイムを削っておかないと格好がつかないが、和歌山から遠征の土橋選手は40.2秒?な、萎える~

一度途切れた集中力。再アタックは諦めた。巧実選手にも及ばず3番手(40.7秒)で予選を終える。
さて、決勝へ向けて作戦をば・・・

とりあえずフロントローには並べた。聞くところによると土橋選手はスタートが苦手らしい。フムフム
ここは巧実選手を先頭に、カンゴがアシストして土橋選手を終盤まで抑えたいところ。
『1コーナーは強めに行って、後は流れでお願いします・・・』と巧実選手にメール。ウソ
キャブは気温の上昇に合わせて1ランク絞っておく。

なんとなく走り方を思い出してきたので気持ちは明るい。いよいよ開幕戦のグリッドに並ぶ。
フロントローの3番手、イン側にマシンを止めて深呼吸。
スタートの合図はフラッグマン(ガール?)の手旗。視界の端には土橋選手と巧実選手も。
掲げられた日章旗を睨みつけ集中度MAX!!

・・・うぉりゃ!!スタートと同時に人間もマシンも抜群の反応で加速体制。巧実選手が視界から消えた。
しかし、土橋選手は同等の加速。こちらにアドバンテージは無さそうだ。
1コーナーの進入路を確保しつつ追尾体制に入る。2コーナーから3コーナーはドンピシャで追尾。
集中度MAXのおかげでコーナリングGと重心の感覚を思い出す。土橋選手もアグレッシブ!!
そうだ。そうだよ。のっぽのワシは前傾してナンボ。こうなったらトコトン追ってくぜ。
インフィールドから最終区間へと。最終の複合は引けないトコロ。前傾MAXで突入だ!!

シーン・・・

あ、ごめん。前傾し過ぎて顎でキルスイッチを押してしまった。0.2秒ロスして追尾再開。フギャー

ストレートで土橋選手が振り返る。後続との差を確認したか?なるほど、全力で逃げる気はなさそうだ。
こちらの失敗は気付かれてないだろうから、今のうちに追い付いておこう。
2周目・・・3周目、離されない事で精いっぱい。急造の集中力は長続きしない。ミスとりカバリーで疲弊していく。
レース中盤から終盤。前だけを見ながらヘロヘロで走っていると巧実選手のマシンが飛び込んできた。

え!?居たの!!
スッパーン!と抜かれた後は追いすがる事も出来ず。ジリ貧のレースは続く。今何周目なの?
ほどなくして、土橋選手がガッツポーズをしながらチェッカーを受ける。おお、終わったか・・・
う~ん。完敗だなぁ・・・とうなだれながらカンゴも受ける。
っと、猛烈な勢いでイソが表れる。あ、あんたも居たの!?もうちょっとで抜かれるトコでした。フゥ


ライスポカップ開幕戦 予選3位/決勝3位

『なおの徒然絵日記』より




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絶頂男爵,
2011/03/15 23:59
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